新型コロナウイルスの影響で多大な被害を受けていらっしゃる方も多いと思いますが、こういう時こそ、自立した気持ちを持った行動で、自らにも周りの人たちにも良い影響があるように心がけていきましょう。
今の政権がとっている行動は、例えばマスクの件、緊急事態の件などを見れば私自身も不満に思うし、不安が募るばかりです。きっと同じような思いを持つ方も多いと思います。
ミュージックに合わせて犬を抱いてコーヒーを飲んでいる姿に腹をたてたり、嘆いていたりしても仕方ありません。彼にとってそれは最善を選択しているのですから・・。
「人は変えられない!変えられるのは自分の行動。」
この気持ちをしっかり持って、自らの行動を変えましょう。
今やらなければいけないことは、「自分がうつらない! ひとにうつさない!」ことだと思います。何県に緊急事態宣言が出たから、隣の県のパチンコやラウンジならいいとか、スパにレジャー施設代わりに殺到するのではなくて、どうした拡散させないかを自ら考え自覚を持った行動をとるべきです。
テニスは屋外だから良い、剣道は室内だからダメ。リスク的に見ればそうかもしれません。しかし、テニス愛好家もテニスをすることよりも、仲間とのおしゃべりを大切に来ている人も多いです。そこには濃厚接触が起きる可能性があります。
先日、愛知県、名古屋市の運営するテニスコートがすべて閉鎖になりました。私はある企業のコートを借りてレッスンしています。今日、自らレッスンを自粛しようと連絡したところ、5月31日まで貸出しないことにしたといわれました。ちょっと長いのではと思ったのですが、予約の申し込みが殺到して取集がつかないとのことでした。
自分としては、人との接触8割減を生徒にも浸透させようとしての自粛を申し出たのです。私自身広いテニスコートでプレーすることで感染するリスクは、かなり低いと思っています。テニスコートを閉鎖することに必ずしも賛成ではありません。けれども、今テニスは良いとか、室内のスポーツはダメとかではなくて、一人でも感染者を減らすために、自分たちの行動を変えることが必要なのです。
もしも、この2か月、誰もが誰にも会わずに生活したとしたら、感染者はゼロになるでしょう。けれどもそれは不可能なので、まず食料品、ライフライン、生活必需品など、生きるために必要なだれもがテニスできなくなる中、自分のレッスンだけ生き残っているのは不公平と思っての自粛なのです。少しは考えて行動しましょう。皆さんはテニスやらなくても死なないけど、テニスでご飯食べている私が自粛するのです。そこには一人でもコロナで死ぬ人をなくしたいという強い意図があるのです。
こう思うようになったのは、つい最近、父を救急搬送することになったことが大きく影響しています。搬送する数日前から背中を中心に痛みを訴え、整形外科を受診しました。圧迫骨折という診断を受けたのですが、翌日から発熱。もしやコロナと思い3日待ちましたが、容体変化なくやむを得ず救急車を呼びました。やっとのことで、日帰りで帰ることという条件付きで搬送先が決まりました。結果は骨髄炎。骨折したところに細菌が増殖していて、それを除去するのに4~6週間かかり、心臓の動脈瘤もみつかり、体力が回復すればそれの手術。前立腺癌も患っており、90を前にして大変なことになっています。何か月も出られないのは容易にわかります。
しかし、新型コロナウイルスの影響で、見舞いに行けるのは一人のみなのです。妻がその一人になることになったのですが、もし妻が陽性になったら、私も濃厚接触者で病院に行けないことになります。別居している孫も二人いるのですが、自分たちが出入りできない間にもし、父に何かあたらどうにもならないのです。葬式もできないのです。
自分はかからないとか、かかったとしても軽症とか思い、その通りだったとしても、自分の周りの人には、周りからは気づけない事情があるのです。国の政策がどうとか、自分の県の知事がどうとか、あの人がこう言ったからとかではなく、自分の行動を顧みて、自分の責任で行動を変えていくことが必要とされています。