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現役スポーツ部顧問 加藤祐司の人材育成コラム「ゆうさんの窓」

愛知県の中学校で現役スポーツ部顧問 加藤祐司の人材育成コラム 「ゆうさんの窓」

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愛知県の中学校でスポーツ部で顧問をしている、当協会の名古屋・東海支部代表 加藤祐司が、スポーツ指導における人材育成について発信しています。


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怒鳴りたくなるけれども・・・・その1


今、コーチとして見ている高校のテニス部での話です。

今日、校内の序列をつけるランキング戦を行っていました。この試合はレギュラーを決めたり、人数が限られている大会の出場権を得たりするための大切な試合で、月1回くらいのペースで行っています。

試合にはボーラーと言って、ボールを選手に拾って渡す、いわゆる球拾い役の人を配置します。選手は試合もして、疲れているのにその空き時間に、他の試合の球拾いをするわけですから、楽しいものではありません。


ダラダラして、無駄話をして休憩していたり、他事をしている人もいます。何度入るように言っても、うまくいきません。

こちらも暑い中すべての試合を見ていなくてはならないので、いい加減イライラしてきます。

おまけに、最近コート整備をするのに、てきぱきできず、働いている者とそうでない者がはっきりしています。働いていない者は固まってしゃべっているだけです。

そんなことが重なって、全員集合させて、座らせて思い切り怒鳴り散らしたくなってきた自分に気づきました。


しかし、それをしてもその場は動いたとしても、長続きしないことを私は知っています。

それどころか、怒って怒鳴っている自分にも嫌悪感が沸き、生徒たちとの関係性も悪くなることも知っています。

私は怒りを堪えながら、キャプテンのY君を呼びました。

今の雰囲気が自分たちの目指す部活のあり方に向かっているのか?を問い、どうすればそこに迎えるのか?を尋ねると、こんな返事が返ってきました。

「まず、僕が変わることです。僕が変わればみんなの雰囲気が変わると思います。」

私から見れば彼の態度は悪くありません。ほかの何人かの行動が良くないに過ぎないのです。

けれども、それを人のせいにせず、自らの行動を変えると言ったことが、素晴らしいと思います。

この言葉を付き人にパワハラ行為をしたとして、その弁明をしていた貴ノ富士関に聞かせてやりたいと思いました。

彼は会見の中で「言っても聞かない奴に分からせる為に叩いたりする以外にどうすればいいか協会に教えてもらっていない。」というような趣旨のことを言っていました。

相手をコントロールすることはできない。変わってもらうためには、まず自分の行動を見直して、変えられる部分から変える。改めてY君から学んだ一日でした。
2019-10-03 10:36:18

自ら行動する選手にする関わり方 VOL.2


先日私が外部顧問をしている中学校が、三重県で行われる大会に招待されました。

そこには関西地区の強豪校なども参加していて、明らかに私たち公立の中学校は実力的に劣ることが分かっていました。

コンセプトは新チーム(2年生主体)になって改めて頑張っていきましょうと言うもので、たくさんの試合を経験させてもらえるありがたいものです。運営も生徒が主体となって、主催するS中学校の生徒が一生懸命運営してくれます。

私の学校は予め試合入り方や進め方、誰がどんな役割をするのかを打ち合わせして、生徒が自分たちの責任で試合に臨めるようにしていました。当日の私の役割はそのことがうまくできているかを見守ることと試合自体の良し悪しの指導をすることです。

生徒たちは、ABそれぞれのチームのキャプテンを中心に滞りなくことを進めていました。

そこで私は彼らを管理していません。彼らがうまくできているか見守っているだけです。

試合こそAチームは全敗、Bチームは1勝のみと散々な結果でしたが、彼らの学びは大きく何よりものびのびと有意義に過ごせたと思います。

優勝したチームを批判するわけではないのですが、そこの子どもたちは応援も声をそろえて大きな声でできているし、試合もうまい。うちの生徒の何倍もきびきび動いていると思いました。

でも、私にはそれはやっているのではなくて、やらされているように映りました。監督の先生は平気で人前で怒鳴る、怒る。生徒としっかりとした架け橋がかかっているのかもしれません。でも、私があのように言われたら楽しくはないと思います。

私は大きな輪の中で生徒を緩やかにそこから出ないようにしている、一方の監督さんはギュッと束ねてしっかり握っている感じがします。最下位の監督が優勝監督に何か言える筋合いもないと思うのだけど、うちの生徒の方が主体的に動いているように感じました。

マザサポと出会ってなければ、私もその監督さんのように否それ以上に上から目線で、あたかも自分がすべて正しい神のように生徒に対していたと思います。プロのテニスコーチである以上、自分の教え子の活躍や成績が勲章になります。そこに重きを置くと、誰が主人公なのかを忘れてしまい、つい自分が主人公になってしまいます。そうするとそれについてこれない生徒に当たってしまい、怒鳴りつけたり、ひいては暴力にと発展したりしてしまうかもしれません。少なくとも私はそういうタイプの人間だと思っています。

主人公が誰かを把握して、それに見合う関わり方をしていくそれが大切だと改めて思った1日でした。
2019-09-17 22:54:05

自ら行動する選手にする関わり方 VOL.1


今年の夏の甲子園は大阪の履正社高校が星稜高校との熱戦を制して、見事初優勝を果たしました。

その履正社高校の岡田監督がフジテレビの情報番組「グッディ」に出ていた時におっしゃられた言葉が印象的でした。

「私が高校時代はやらされる練習でした。ところが大学や社会人では監督の指示通りでしか出来ない選手は通用しない、だから自分で判断できる選手を育てたいと思っています。」

正確でないかもしれませんが、このようなことを言っておられたのを記憶しています。

番組の中であえて選手を監視せず、彼らが自由に気が抜ける方針だというのは本当ですか?との質問に対して答えられたのがこの言葉です。
それが優勝という素晴らしい結果を生むことになったのです。履正社の選手はみなのびのびと自分の力を出しているように見えました。

私は今、公立の中学校と高校でテニス部の外部顧問として活動しています。

どちらの学校生徒もテニスが好きで、練習は熱心なのですが、打ち終わった後たくさん散らばっているボールを拾うのに時間がかかりすぎます。お互い無駄なおしゃべりをしたり、ボールを違うほうに投げてみたり、こちらがたくさん練習の手助けをしようとしているのにとにかく無駄な時間が多い、毎年のことながらほんとにイライラするし、腹立たしく思えます。小学生の低学年の子は面白がって早く集めるのに、大きくなればなるほど遅くなります。

まして、拾い残しがたくさんある。

かつては怒鳴ったり、時間を計って罰ゲームなどをしたりしていましたが、その時は多少の効果があっても、時間がたてば元に戻ってしまうので今は彼らに任せています。

自分たちの時間ですから、練習の意識が高まれば早くなると信じて見守っています。まだ十分とは思えないですが、それでイライラすることは無くなりました。

そんな中、私の企画する高校生合同合宿での出来事です。

毎年8月の終わりに複数の学校から参加者を募り行っています。今年も7校から20数名が参加してくれました。

3日間の合宿の中で大切なのはテニスに対する取り組み方です。
参加者たちはそれなりに一生懸命、まじめに取り組んでいました。

しかし、我々コーチ陣からすると、それでだけでは物足りません。練習内容やメニューはプロもあまり変わりません。それに対してどのような気持ちで取り組むか、何を目的に取り組むかで違ってくるのです。彼らはご多分に漏れず、ボールを拾うのが遅かった。そのことを私が指摘をしようとすると、この合宿を手伝ってくれていた、Kコーチがこう言いました。

「俺は今日加藤さんに頼まれてここにいるだけで、君たちとも初対面、君たちがうまくなろうと思ってきてないんだったら帰る。俺がコーチの勉強をしに来ているわけではないし、俺が自分の練習をするために来ているのでは無い。頼まれて君たちの上達のサポートをしに来ただけだ。それを考えて行動しろ! 顧問の先生や、コーチたちは君たちをうまくしてあげたいから一生懸命たくさんのボールを打たせようとしてくれている。でも実際打つのは君たちで、たくさん打とうと考えるのは君たちの仕事だろ!」

それから、合宿の間中彼らの行動は見違えるほど変わりました。
2019-09-17 22:31:05

名古屋・東海支部代表 加藤祐司プロフィール

名古屋・東海支部代表 加藤祐司プロフィール

加藤 祐司 (かとう ゆうじ)

ニックネーム:ゆうさん

加藤裕司プロフィール写真

テニスショップ (有)ジャンクション 代表
NPO法人マザーズサポーター協会1級
NPO法人マザーズサポーター協会名古屋・東海支部代表

NPO法人中部コーチング連盟 代表
日本スポーツ協会公認テニス上級指導員
日本障がい者スポーツ協会 中級障がい者スポーツ指導員

 
中学校から大学までテニス部に所属、大学時代は学生テニス連盟の幹事長を歴任。

その実績からテニスメーカーに就職。ガチガチの体育会の世界で、学生時代も社会人においても先輩や上司の言うことは絶対で「神と奴隷」の差があるのは当たり前の世界を経験してきました。

自分自身も大声で怒鳴るなど、後輩や部下に対して高圧的に怒っていたことがごく普通にありました。

テニスのプロコーチをめざし、会社を辞めその後コーチングに出会い、当協会の「自立型支援方法」にたどり着き早10数年。

今はその学びを活かして、テニスショップ「ジャンクション」を経営する傍ら、公立中学校、高校のテニス部の外部顧問、外部指導者として活動しています。

 
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