レジリエンス(resilience)とは「逆境力」「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」などとも訳される心理学用語です。 ここ20年以上、「褒める教育」が良いとされ、「厳しい指導はやる気をそぎ、人を伸ばさない」といわれてきました。 上司が部下のために、良かれと思って事実を指摘しただけでパワハラと言われ、指摘された部下は仕事をやめたり休んだり…、最悪メンタルヘルスになったりするのが現実です。 一方、上司が向き合うことを避け、正しく叱れていない状況では、部下の行動は改善されず、現場では周囲が頭を抱える始末です。 こんなことから、上司の方は「正しく叱り育成する力」が求められ、部下は成長する上で、このレジリエンストレーニング「逆境力」「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」が欠かせなくなりました。 |
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レジリエンス社員育成セミナーについて、理事長 喜田のインタビューと7月のセミナーの様子が2018年8月20日神戸新聞に掲載されました。 下の画像をクリックすると、PDFファイルが新規ウィンドウで開きます。 |
レジリエンス社員育成セミナーの内容詳細 【対象】全従業員 【費用】 88,000円(3時間まで)/165,000円(6時間まで) ※税込み・別途宿泊費、交通費は実費を申し受けます。 ※時間、ご予算はご相談ください。 |
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以下は約6時間のプログラム例です。 ご希望の時間によりプログラムをカスタマイズいたします。 |
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【レジリエンス力のある社員とは】 感情のコントロール・自尊感情・自己効力感・人間関係 社会人として求められるストレスマネジメントの能力を知る 自分を振り返る(受け取る)力 失敗を未来につなげる力 上司(相手)のこころを聞く力 逆境ストレスって何? 【コントロールできることを腹に落とす】 当事者意識と主体性で生きていくために 根底にどんな意識を持つ必要があるのかを知る 認めてもらえる・任せてもらえる・話を聞いてもらえるために 自分がどうするか。 【パラダイムシフトを味方に付ける】 過去、自分が経験した逆境(つらかったこと)を振り返る 事実・思考(捉え方)感情の流れを変える力を養い感情をコントロールする 自分なりに頑張ってきたこと、やりきったことを具体的に思い出す 自分のブレーキを知る 【人間関係構築力をつける】 周囲の人の行動傾向からアプローチのバリエーションを知る 上司などの真意を聴く力を養う 【叱られた時の正しい対応】 具体的なポイント 【未来に向った歩むために】 セルフコーチングを身につける 思考とこころの癖を直す!10のこころの癖 すぐにできるセルフケア(物理的なこと) 3つのリラクゼーションテクニック 【参加者で共有】 気付きのディスカッション まとめ |
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レジリエンストレーニングを重ね、レジリエンス力を備えた社員に成長すると、どんな未来が待っているでしょうか。 まず、大きく分けて4つの基盤が育ちます。 |
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①感情のコントロールができる 社会人になると本人にとって思いもよらない逆境が待っています。 得意先からのクレーム、仕事で失敗やミスをする、上司からの叱責など。 それらの事象(事実)に対して怒りや悲しみに陥り、前向きになりたくても身動きが取れなくなることも多々あるでしょう。 過去に起きてしまった事象(事実)をどのような思考(捉え方)をしているか、冷静に見極め、未来へ進むために有効な思考を選択し、感情のコントロールができることです。 |
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②自尊感情・自己効力感がある 自尊感情とは、まずはあるがままの自分を受け入れ大切にする感情を言います。あるがままの自分を認めていくことから自己肯定感も育ち、自己肯定感という自らの価値を認め、存在意義を肯定できる感情が育まれます。 自己効力感とは、不確定な未来に対して、自分ができるかもしれない、やってみようと思う力を意味します。社会人として成長していく上で欠かせないものでしょう。 |
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③自立力がある 今の自分の現実のチカラや状況、役割を、まずは自覚し、他責にせず、当事者意識を持って未来に進むこと(自立力と呼んでいます)は重要です。例えば、上司の言うことを、一旦素直に自分に組み入れ、咀嚼し考え、自ら成長しようとする姿などです。 |
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④コミュニケーション能力がある(人間関係構築) 心が折れるような事態に遭遇した時、やはり、周囲との人間関係で救われることもあるでしょうし、逆にその人間関係が希薄だと孤独感にさいなまれ、逆境に負けてしまうかもしれません。 あるいは、上司やお客さまから理不尽な叱られ方をしたとしても、そのような人と少しでも信頼関係が築けるように、コミュニケーションをとり、どうしていったらよいかを考え、行動に移せる能力があれば、打たれ強く、未来へ進むことができるでしょう。 |
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私たちが全ての研修、講演会でお伝えしている基本に、「過去と他人は変えられない。自分と未来は変えられる」というものがあります。 上司や得意先など、周囲の人から、「認めてもらえる・任せてもらえる・話を聞いてもらえる」ために自分がどうなれば良いのか…。 この思考を徹底的にお伝えしていきます。その上で、自責で物が考えられるようにご指導します。 ※自立の定義 |
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レジリエンス社員の4つの基盤で「感情のコントロール」を述べましたが、逆境や困難な経験などをした場合、私たちは落ち込んだり悲しんだり、怒りに震えたりなどの感情からなかなか抜け出せず、未来を描くことができません。 そんな時は、このパラダイム(思考の枠組み)シフトをして感情のコントロールをし、未来に向って進む力が役に立ちます。レジリエンス社員育成研修では、このパラダイムシフトの力をつけ、現実を自覚したうえでの発想の転換をトレーニングします。 |
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仕事で成長していくためには、「認めてもらえる・任せてもらえる・話を聞いてもらえる」と思ってもらえる関係づくりが必要となります。 せっかく自分を研鑽しても、自己完結してしまっては、残念な結果に終わるかもしれません。 そのためには、良い人間関係を構築する力が必要となります。 そのためのスキルもレジリエンストレーニングには必須となります。 上司の真意を聴く耳を持つ。相手の話の本質をつかみ、丁寧に聞く力を養いましょう。相手の心を開く会話力が大切です。 |
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レジリエンスな生き方を阻む10のこころの癖について デビッド・D・バーンズ(精神科医)の10種類の認知の歪み(こころの癖) 1.全か無か思考(all-or-nothing thinking) 2.過度の一般化(over-generalization) 3.心のフィルター(mental filter) 4.拡大解釈と過小評価(magnification and minimization) 5.感情的決め付け(emotional reasoning) 6.マイナス化思考(disqualifying the positive) 7.結論の飛躍(jumping to conclusions) 8.すべき思考(should statements) 9.レッテル貼り(labeling and mislabeling) 10.個人化(personalization) 以上の10のこころの癖を紐解きながら自分自身を振り返ります。 |
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成長段階では、失敗はつきものです。上司に叱られながら育っていくのです。 では、叱られた時の対応はどうしていったらよいのか、具体的に指導していきます。 ①受容…叱られるということは、自分の成長を支援してくれたと受け入れること。 ②反省…「自分の行動は違っていた。自分は間違ったことをした」と誠実素直に認めること。 ③謝罪…自分の非を認めて、心から謝罪すること。 ④改善…同じ過ちを起こさないように、次からどうしたらよいのか対策を考え、実行すること。 ⑤感謝…自分の成長のために叱ってもらえたと捉え、感謝すること。 ⑥報告…求められた場合、事実のみを報告すること。 ⑦信念…自分の仕事の意味・意義、自分がやりたかったことを思い出し、気持ちを未来に向けること。 |
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